【明治の三老農・中村直三】古写真◆写真師・江崎礼二◆篤農家農業指導者戦前昔台紙鶏卵紙人物肖像幕末◆奈良大和国天理幕末偉人豪農 2024

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◆中村 直三(なかむらなおぞう)文政2年3月8日(1819年4月2日) - 明治15年(1882年)8月13日奈良県出身の老農(篤農家)・農業指導者。群馬県の船津伝次平、香川県の奈良専二と並び、「明治の三老農」の一人として明治農法の確立に努めた。また、従来の農書とは別に、角力番付、一枚刷り、小冊子など、農民にわかりやすい形式を活用して、自らの農法を積極的に広めた。1819年、大和国山辺郡永原村(現・奈良県天理市)の貧農の家に生まれた彼は、幕末各地で起きた農民一揆を機に、米の増収こそ問題解決の根本であると考え、1863年以後イネの比較試作による品種改良を終生の仕事とした。その成果は着々と実り、1868年、永原村など11ヶ村の耕地実測や農事改良、稲種選抜などの功績で大和各藩から表彰された。のち1872年に『地蔵早稲』を、1877年には76種の優良稲種を明治政府勧業祭(現農林水産省)へ提出、秋田・宮城・石川・大分各県の稲作指導にもあたった。さらに1881年、第二回内国勧業博覧会には実に740種の稲種を出品、全国の代表的稲種品種改良家と仰がれたが、翌1882年8月13日に病死した。1915年、従五位を追贈された。
◆写真師・江崎礼二(えざきれいじ)1845年、美濃大垣江崎村の豪商・塩谷家に生まれる。 幼いうちに両親を失い、叔父の塩谷宇平に養われ、農作業を手伝っていた。 文久 3 年、同郷の写真史研究者・久世治作の家(美濃中川村の庄屋)に出入りするようになり、1 枚の写真を見せられ、写真師を目指す。 久世治作は、化学者で官吏。飯沼慾斎に写真技術を、辻礼助に化学を学んでおり、のち大垣藩士、造幣局判事となった人物。 なお、大垣藩に写真技術がもたらされた経緯は、万延年間に同藩藩士の蘭学者・飯沼慾齋が長崎から持ち帰り、藩主・戸田氏政に献上したことによる。また、嘉永6年には、前年のペリー艦隊(下田)に同行していた写真家・エリファレット・ブラウン・ジュニアによりもたらされた写真技術を、大垣藩人夫頭・久世喜弘(久世治作)が現地から大垣に伝えている。明治 3 年、同郷の権大参事・小野崎五右衛門蔵男に従って東京へ出て、書生として勤めた。 この時に本姓・塩屋から江崎と名を改めた。なお、小野崎五右衛門蔵男の子・小野崎 一徳は、のちに写真師となっている。明治9年、小野崎蔵男は、江崎礼二の成功と写真術の将来性を見込み、当時藩校生徒であった小野崎一徳を江崎写真館の門下生として送った。のち長男・小野崎一男も江崎の門下生としているが大正10年に夭折。次男・小野崎嶺が継いでいる。小野崎嶺の長男・小野崎勲は江崎写真館に従弟として住み込んで写真術を収得しているが、太平洋戦争にて戦死。小野崎嶺の次男・小野崎雅夫が継いでいる。小野崎雅夫は江崎写真館の二代目・江崎三郎に師事。洋学者・柳川春三の『写真鏡図説』を購入、さらに眼鏡店(京橋竹川町・玉屋松五郎)でレンズを購入、写真術 を独習した。 明治 4 年、下岡蓮杖、上野彦馬に師事して独習によって生じた疑問点を解消。 明治 4 年、東京芝日陰町に間借りで写真スタジオを開業。 明治 5 年(6 年とも)、浅草奥山に移った。 明治15年、開発されたばかりの乾板写真技術をイギリスから輸入し日本に定着させた。 明治16年、飛んでいる鳩や隅田川における海軍水雷爆破の瞬間、短艇競争の様子をスワン乾板で撮影し、早取写真師として著名となった。 明治16年、江崎の写真技術に注目した古河市兵衛は、足尾銅山の近代化の状況記録を依頼し、門下の小野崎一徳を指名している。明治 17 年、成島柳北の葬儀を撮影。 明治 18 年、打上花火を撮影。 明治 18 年、鹿島清兵衛は写真師・江崎礼二に写真術の手ほどきを依頼している。 明治20年、夜間撮影を成功。 鹿島清兵衛は江崎礼二の助手であった今津政二郎から写真術を学んだという。 明治 23 年、軽気球乗りを撮影。 明治 26 年、幼児 1700 人のコラージュ写真を製作する等した。 明治 31 年、東京市会議員・市参事会員に選出。 議員時代に東京における高層建築物の先駆けである浅草凌雲閣を発案。 明治 43 年(明治 42 年とも)、死去。五男の江崎三郎が二代目として継承。江崎清は長男。江崎礼忠は養子。四男の江崎岩吉は海軍技術中将。笠原彦三郎は、書面などで森本蓼洲、山田真柳、江崎礼二、前川謙三等の写真師から撮影技術などを情報交換していた形跡が残っており、下岡蓮杖とも交流があった。

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