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この”Wounded Birds”という再販レーベル、再発の際にはリマスターを行っている模様で非常に良心的な音質でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い、Neal Schon(G、G-Syn、Vo 現Journey、ex-Azteca、Santana、Hagar/Schon/Aaronson/Shrieve、Bad English、Hardline、Paul Rodgers、Abraxsas Pool、World Sirkus他)、
Jan Hammer(Key、Ds、ex-Mahavishnu Orchestra、Jeff Beck、Al Di Meola、後にYoung/Hammer)、Colin Hodgkinson(B、ex-Backdoor、後にWhitesnake、Young/Hammer、James Young Group他)となります。
1981年11月 アメリカ・ニューヨーク”Red Gate Studio”での制作となります(リリース後に驚愕の大ヒットとなるかのJourneyの大傑作”Escape”制作・リリース後がミソでございます)。
そもそもCarlos SantanaとMahavishnu John Mclaughlinが共に宗教家Sri Chinmoyに師事したという事もあり、SantanaとMahavishnu Orchestraの間には交流があった感がございます。
その後の紆余曲折後にNeal SchonはJourneyにて大成功を収め、またJan HammerはJeff Beck、Al Di Meolaとの活動にて名声を博しており、(ツアーの合間とは言え)満を持して共演に乗り出した感がございます。
そもそもNeal Schon自身はHR/HM系にカテゴライズされますが非常にリズム感が正確で多彩。 どちらかと言えばハイテク・ジャズ/フュージョン系の正確な技術を持ち合わせる名ギタリスト。
初期Journeyや成功後の作品でも伺えるものでございますが、ここではハイテク系ギタリストと組ませたら天下一品のJan Hammerと組んだ事もありギタリストとしての演奏エゴを全面に打ち出した感がございます。
されど、ヴォーカリストの邪魔を決してしないスタンスは変わらず。また自身がヴォーカルを務める事もあり、楽曲重視と演奏のバランスを非常に上手く取ったものとなっております。
また”Schon/Hammer/Hodgkinson”のフォーマット重視でColin Hodgkinsonの(作曲面を含めた才能を)非常に高く評価していた感があり、作曲クレジットからも伺えるものでございます。
現在のハード・フュージョン系、プログレ/フュージョン/クロスオーヴァー系にも絡む音楽性でございますが、メロディ重視の感があり、非常に分かり易い音楽性という事がミソ。
(かのJimi HendrixやJeff Beckのオマージュ的な楽曲も含め)非常に興味深い内容となっております。
今作はJourneyの大成功に反比例してNeal Schon/Steve Perryの確執が非常に強まってきた時期の制作でございます。Neal Schonの息抜き的なプロジェクトの感もございます。
後の大傑作”Frontiers”のツアー後、バンドは活動停止。
”Escape”~”Frontiers”の辺りが確執の相当なピークでリハーサルにSteve Perryが現れない事もあり、かのEric Martin(Eric Martin Band、後にMr.Big)が代理を務めた事もあった模様でございます。
Steve Perryはソロ独立を見越して初のソロ作”Street Talk”の制作、Jonathan Cainはプロデュースや楽曲提供、Steve Smithは本来のジャズ/フュージョン・ミュージシャンたる自身のバンド”Vital Information”の作品制作・ツアーへと、
(名手Ross Valoryは何処?...................)
またNeal SchonはかのSammy Hagarとのプロジェクト”Hagar/Schon/Aaronson/Shrieve”に携わる事となりますが..........................................................
Neal Schonは大傑作”Frontiers”リリース前の合間に”Schon/Hammer”の二作目制作を行いますが、全盛期とは言え”Journey”の解散を見越していた感がございます。
ツアー後に”Schon/Hammer/Hodgkinson”を中心としたバンドの結成を画策していた感があり、専属ヴォーカリストを迎え、DsにSteve Smith辺りを検討していた感がございますが、
そのままツアー後にJourney解散となっていたら....................と思わせる今作ではございます................................
Colin Hodgkinsonでございますが、かの英国ジャズ・ロック系名バンド”Backdoor”の中心メンバー。
そもそもはサックス奏者とベース奏者のデュオで始まったバンド。
レコード店オーナーがドラマーを迎えるという出資条件にで作品制作を行いリリース後はかなりの好評を博し、大手レーベルが権利を買収し再リリース。
更にはかのChick Corea(初期Return to Forever時)、Mahavishnu John Mclaughlin(Mahavishnu Orchestra時)が好んでツアー中にも愛聴していた模様で、そこからJan Hammerの要望で起用となった感がございます。
(かの巨匠名手Stanley Clarkeが本格的にElectric Bassに打ち込む切っ掛けとなったとも言われます.................................)
現在では入手が非常に困難の模様。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。